社交辞令を効果的に使おうとする先輩社員

リップサービスと社交辞令の違いとは?


「コミュニケーション力」とはいったい何か。さまざまなビジネスシーンを想定すると、次の3つのキーワードが浮かぶ。まず「意思疎通力」、次が「協調性」、そして最後に「自己表現力」。

 

  • 意志疎通力: 話すだけでなく相手の話を聞くことも含み、言葉のやりとりで共感を誘う力のこと。
  • 協調性: 読んで字のごとくで、仕事はチームで進められることが多いため、チームの調和に配慮する力のこと。
  • 自己表現力: ただ主張するだけでなく、TPOをわきまえた言葉の選び方、訴求の仕方を含めた力のこと。

 

この3つがビジネスマンの基本スキルである。どれも自分一人だけでどうにかなるものではなく、相手があって問われる力。共感も、調和も、訴求も、それを受け入れてもらうには、「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるかどうかにかかっている。

 

書類を手渡すビジネスマン

 

そこで「社交辞令」である。

日本の商習慣は特殊だといわれるが、これもその一つだろう。英語に社交辞令を的確に表現する言葉はなく、強いて挙げれば、「Lip Service」だろう。

それに対して、社交辞令のスキルを磨くには、時間もお金も、特別なものは何もいらない。答えはすでにみなさん頭のなかにあり、そこから選び、使うための事例とノウハウさえあれば、誰にでも高められるのだ。

会話する男性社員と女性の部下

おもしろいことに、英語やIT、MBAなどのスキル取得に熱心な人たちには、社交辞令など無用の長物だとする傾向が強い。スキルを高めれば、仕事はうまくいくし、キャリアパスにも有利。そう短絡的に考えてしまいがちだ。

 

叱られる若手社員

 

ところが、世の中そう単純ではない。どんなに立派な肩書、難関の資格を持っていたとしても、コミュニケーション力がともなっていなければ成果にはつながらないからだ。

若いビジネスマンの場合は、特別なスキルなどなくて当然である。それは経験を重ね、必要に応じて身につけていけばいい。

英語や資格取得に意識を向ける前に、まず自分の居場所を明確にすべきである。自分の居場所、それも社内・社外の人間関係のなかで決まるもの。社交辞令を効果的に使えるかどうかを、若いビジネスマンこそもっと意識すべきなのだ。

 

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